willは、とても力強い単語

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will は「~でしょう」なんていう弱々しい意味ではない

willの意味って「~でしょう」「~するつもりだ」って習いますよね?

僕も中学生の時、そう教わりました。

でもね、「変だな~」って思ったことがあったんですよ。

僕はターミネーターが大好きなんですけど、あの映画の名セリフで
「I’ll be back.」ってのがあります。(※I’ll=I will)

あれって「絶対に、また戻ってくるぜ!」って感じの力強いセリフですよね?

でもwillを「~でしょう」って
学校で習ったとおりに訳すと

「また戻ってくるつもり」と、
なんだか弱々しいセリフになっちゃいます。

他にも、
結婚式の「誓います」っていう言葉も
英語では「I will (誓います) 」って言います。

これもwillを「~でしょう」って訳したら
「誓うでしょう」になっちゃいます。

そんな弱々しい”誓い”じゃ心配です。

ネイティブは will の4つの用法なんて気にしてない!

他にも、よくあるイマイチな will の教え方があります。
従来の日本の英語教育では、
「will には4つの用法がある」なんていう訳の分からない説明をされるのが一般的です。

従来の will の4つの用法(※覚えなくていいです)
1.『意志』 「~するつもり」
2.『推量』 「~するでしょう」
3.『習慣・習性』 「~する習慣・習性がある」
4.(否定文で)『拒絶』 「絶対に~しない」

僕は、これを学校で習った時、
「will って難しい~」と英語を諦めていました。

(まぁ、学校の教科書の内容なので、
和訳の観点から考えると、100%間違えているわけではないのですが、、)

こんなややこしい事を考えていたら、
いつまで経っても英語を使いこなす事が出来ません!

ネイティブスピーカーは、
will を「~でしょう」なんていう意味では捉えていません!
もちろん「willの4つの用法がある」なんてことも一切考えていません!

彼らの頭の中にあるのは、
たった1つの will のシンプルな感覚だけです!

今日は、ネイティブ達が、will に対してどのような感覚を感じているか見ていきましょう!

これを読めば、あなたも、
ネイティブのように、will を英語を英語のままでシンプルに理解出来るようになります!

ネイティブが感じている will の感覚

では、本題の「ネイティブが感じている will の感覚」について見ていきましょう!

彼らにとってwillは、
「よし!絶対~するぞ!!」
っていう、
100%の強い意志を表す言葉です。


「よし!今晩は勉強するぞ!」とか

暗い雲を見て、
「これは絶対に雨が降るぞ!」

という話し手の中の確固たる自信や意志を表します。

それがwillなんです。

大事なポイントは、
「実際に勉強するかどうか、雨が降るかどうか」は関係ありません。

その瞬間、
話し手が「〜するぞ!〜になるぞ!」って強い気持ちで思っている時に
ネイティブはwillって言いうんです。

どういう事かと言うと、
例えば、
お昼頃に「よし!今晩は絶対に勉強するぞ!」って思った時は、
「I will study tonight! 」です。

ここでのポイントは、
「実際に勉強するかどうか」は関係ありません。

夜になって、
ちゃんと宣言通り勉強をするかもしれないし、
面白いTV番組を観ちゃうかもしれないけど、
それは気にしないという事です。

あくまでも、
その瞬間、
話し手が「〜するぞ!〜になるぞ!」って主観的な強い気持ちで思っている時に
ネイティブはwillって言いうんです。

天気の場合も同じです。
実際に雨が降るかどうかは、関係なく、
暗い雲を見て、「絶対に雨が降るな!」と話し手が100%の自信で思っているから、
「It will rain!」になります。

ここまでOKでしょうか?

 

ターミネーターの I’ll be back の意味

最初のターミネーターの文に話を戻します。

willの意味は「100%、絶対に〜する!」だと思って
ターミネーターの文を見ると納得出来ませんか?

I’ll be back.
絶対戻ってくるぜ

 
結婚式の誓いの言葉もしっくりきますよね?

I will.
誓います!(絶対に愛し続けます!)

このように、will はネイティブにとって
「絶対~するぞ!」という力強い意志を表す言葉なんです。

では、今からネイティブ視点で、
さらに詳しく will の使い方を見ていきましょう!

ネイティブは will の4つの用法をどのように理解しているのか?

よくある日本の英語教育では、
以下のように「 will には4つの用法がある」と教えるのですが、
↓これ全部、ネイティブ達は「たった1つの will の感覚」で捉えています。

一般的なwillの4つの用法
1.『意志』 「~するつもり」
2.『推量』 「~するでしょう」
3.『習慣・習性』 「~する習慣・習性がある」
4.(否定文で)『拒絶』 「絶対に~しない」

 
「will に4つの用法がある」なんて思っているのは、日本の英語教師くらいで、
ネイティブスピーカーは、用法なんて全く気にしていません。

彼らにとって、 will の意味はただ1つ!
「絶対に~する!」という感覚だけです! 

 4つの用法にこの感覚を当てはめてみましょう!

1.『意志』 「~するつもり」
I will study English tonight.
今夜、絶対英語を勉強する

よし!今晩は勉強するぞ!」って強い気持ちで思っているから、
will study です。
OKですよね?

もちろん先ほども言いましたが、
「夜に、ちゃんと勉強するかどうか」は関係ありません。

もしかしたらテレビを観ちゃって全く勉強しないかもしれない。

でも、今この瞬間に、「今晩は、絶対に勉強するぞ!」って思っているから
will study ってネイティブは言うんです。

 

2.『推量』 「~するでしょう」
It will rain soon.
もうすぐ絶対に雨が降る

これも同じように、will の「絶対に~になる!」という気持ちがこもっています!

イメージしてみてください。
だんだんと空が、暗~い雲に覆われて、
ゴロゴロと雷の音が鳴り始めてきました。

そんな暗い空を見て、
「これは絶対に雨が降るだろうな!」という、

話し手の強い気持ちが will rain に込められています。
It will rain soon.

もちろん、これも実際に雨が降るかどうかは関係ありません。
話し手が主観的に「絶対に雨が降る」と思っているから will を使っているのです。

OKでしょうか?

3.『習慣・習性』 「~する習慣・習性がある」
Gasoline will float on water.
ガソリンは絶対、水に浮く

Q:「ガソリンと水を混ぜるとどうなるでしょう?」と聞かれると、
ちょっと科学を勉強した人なら、
A:「ガソリンが水に浮く」という絶対的な科学の真理を知っていると思います。

なので、科学の観点から、
絶対に浮く」と言い切れるので、will float なんですね。

 

4、(否定文で)『拒絶』 「絶対に~しない」
Mary won’t meet Rick.
メアリーは絶対にリックに会おうとしない

これもwillを「100%、絶対〜する」って考えるとしっくりくると思います。

否定文なので「100%、絶対〜しない」になります。

メアリーはリックと何があったのでしょうか。
絶対に会おうとしないんですね。

だから won’t meet なんです。

 

will は未来形ではない!

ここまで読んで、
「will は必ずしも未来を表しているのではない」と気づいた人は素晴らしいです!

そうなんです、
実は、will は、意味の性質上「絶対~する!」と未来への意思を表したり、
「絶対~になる!」と、未来の予測をするのに使うことが多いだけで、
別に、必ずしも未来のことに使うとは限らないんです!

例えばこの文、will の感覚を意識して読んでみて下さい!
He will be in Melbourne by now.

どうですか?
正解は、
「彼は今頃、絶対にメルボルンにいるだろうな」
つまり、「今頃、絶対にメルボルンについているだろうな」というニュアンスで使えます。

このように、 will の感覚にさえ当てはまっていれば、
未来じゃなく、今のことにも使えるんです!

まとめ

いかがだったでしょうか?

willの意味は、ただ一つ
「100%、絶対に~する、~になる!」という感覚だけです!

4つ用法「意志、推量、習慣、拒絶」とか、
ネイティブ達はそんなこと全く考えていません!

学校で習う英語は、間違いではありませんが、
そんなややこしい捉え方をしていたら、
英語を英語のままで自由に使いこなすのが困難になります。

それよりももっと大切なことは
willという言葉の感覚を感じること。

「よし!〜しよう!」
「絶対にこうなる!」っていう

グッ!とした話し手の中にある確固たる意志や自信が
willのただ一つの意味です。

これがネイティブスピーカーが感じているwillの感覚です。

これからwillは単に「未来を表す」とか「〜でしょう」って思うんじゃなくて、
willの感覚を感じでみて下さいね。

最後までご覧下さり、ありがとうございました!

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    • mia
    • 2015年 7月3日

    I will love you every step of the wayを日本語訳すると、どんな意味になりますか?

    • tomako
    • 2015年 9月2日

    初めまして。高校二年生の女子です。

    私は洋楽を聴くのが好きで、最近ビートルズの曲を聴き始めました。その同バンドの「I will」という曲が好きでしたが、「そういえばこのタイトルの意味ってなんだろう?willの後ろに何も付いてないからよく分からないな」と思い、何気なく和訳を調べようとしたら、偶然ここのサイトに辿り着き、この記事を読ませていただきました。

    とてもわかりやすく、かつてない考え方で英語を学べられ、新しい考え方が身に付いたように思えます。TZ先生には本当に感謝しています!

    あと記事のリクエストなのですが、助動詞の解説も是非お願いします!私は助動詞がとても苦手です…。一つ一つに意味が多いですし、違う単語で似たような意味だったりして「何が違うの?!」となって凄く混乱してしまいます…。

    お忙しいと思いますが、TZ先生の解説が聞きたいです!
    どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

    • tomakoさん

      コメントありがとうございます!

      このようなメッセージを頂けると、
      次の記事を書く活力になります。

      さて、助動詞についてですが、

      tomakoさんがおっしゃるように、

      >一つ一つに意味が多いですし、違う単語で似たような意味だったりして「何が違うの?!」となって凄く混乱してしまいます…。

      助動詞を日本語に無理やり訳そうとすると、
      凄く混乱すると思います。

      その気持ち、すごく分かります。

      助動詞を簡単に説明すると、

      助動詞って『気持ちをのせる言葉』なんです。

      例えば、
      mustは『絶対に』って気持ち
      それを少し弱くしたのが、should
      それがさらに弱くなったのがmay『50:50』って気持ち
      そして、よりさらに弱くなったのがmightです。

      詳しくは、また記事を書きますね!

        • みぃ
        • 2016年 2月18日

        You are the sweetest beautiful woman ever my heart grows warm when I am with you
        意味を教えてください!

    • Haru
    • 2018年 3月21日

    今までwillを少し違った意味で捉えていたので、非常に勉強になりました!

    willは強い意志を持つとのことですが、推量でよく分からないことがあります。
    “It will rain tomorrow.”は「明日は雨が降るでしょう」になると思いますが、「〜でしょう」は「絶対ではないけど、多分これが一番可能性が高いと思う」ということですよね。これは「絶対こうなる!」には一致しません。

    そこらへんが分からなかったので質問させていただきました。

    • ご質問ありがとうございます!
      “It will rain tomorrow.”に関して、
      説明を追記しましたので、よかったらご覧ください。

  1. Willとbe going toの違いがよく分からないので教えてください!

    この違いを調べると、どのサイトでもWillはその時に決めたことで、be going toは既に決まっていること等に説明されています。

    しかし、willが「絶対〇〇する」というイメージならば、既に決まっている予定でもwillが使えるということでしょうか?

    例えば、友達と来週東京に行くことが決まっているところ、誰かに来週の予定を聞かれたときに、
    “I’m going to go to Tokyo next week” ではなく、”I’ll go to Tokyo next week” と言っても大丈夫でしょうか?
    また、この場合の意味の違いはwillであれば話し手の「行く」という気持ちが強調される、ということでしょうか?

    長くなりましたが、教えてくださると幸いです。

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管理人:TZ(てぃじー)

プロフィール
職業:英語講師
昔は英語が苦手でしたが、英語がペラペラになる夢が忘れられず、豪に留学。そこでネイティブの感覚を知り、英語が得意に。今はそのネイティブの感覚を様々な場で教えています。 詳しくはこちらを読んでみて下さい TZ(てぃじー)物語