あなたはこの文をどんな感覚で読みますか?
It was so heavy that I couldn’t lift it.
おそらく、
一般的な教え方は、
① so … that~ :非常に…なので~
② ①を例文に当てはめて、
「それは非常に重かったので、私は持ち上げれなかった。」と訳す
という方法です。
しかし、
この方法には、問題点があります。
あらかじめ「so…that の文だ!」と気づければ簡単ですが、
読み手が so のトコを読んでいる時点では、
まだ so… that ~ の文であることには気付かず、
that まで目を通して、
初めて「so … that 文だ」と気づくことになります。
つまり、
読み返さないと理解できないとこになります。
これでは素早く読むことは出来ないし、
文章なら読み返せますが、リスニングは戻れません。
ではネイティブは、このような so … that を
どのように理解しているか見ていきたいと思います。
まず、始めにポイントはsoです。
soってどんな意味でしょうか?
おそらく、very のような「とても、非常に」という強調の意味が
最初に思いつくかな~と思います。
では、so と very の違いは何でしょうか?
結論から言いましょう!
ネイティブは、
soって言われたら続きが気になるんです!
「え!?どういうこと?」って感じだと思うのですが、
ちょっとこれを聞いて下さい。
こないだですね、
「soを『それほど』って訳しなさい」
って教えてる予備校講師の方がいたんですよ。
これを見て僕は「すごく上手い教え方だな~」って思ったんです。
「それほど」っていう和訳が
ネイティブが感じているsoの感覚に非常に近いんです。
日本語で
「とても重かった( very heavy)」
って言われるよりも、
「それほど重かった ( so heavy)」
って言われる方が、
「どれほど重かったの?」って聞きたくなりますよね?
so ってまさしくそんな感じの言葉なんです。
very よりも so の方が感情が入っているんです。
very heavy. (ただ)「とても重い」
so heavy (もの)「すご~く重い!」
って感じです。
だから「どれくらい重たいの?」ってつい聞きたくなっちゃうんです。
ではなぜ後ろにthatが付くかもう分かりましたか?
そうです!
いつも言っていたように英語は補う言語ですよね?(参考:英語で一番大切な感覚)
that は「今から文を補いますよ!」って合図でつかえるので、
It was so heavy
(それほど重かったんだよ)
どれほど重たかったかと言うと、
that I couldn’t lift it
(持ち上げれないくらいね)
っていうふうに thatは補っているだけなんです。
つまり「so … that~ :非常に…なので~」っていう構文なんて
本当は無いんですよ。
正しくは、
「so って言ったら自然と that で補いたくなった」だけなんです!
ネイティブにとって、
そこには、ただ so と、that の、
それぞれのシンプルな感覚があるだけなんです。
1つ練習しましょう!
so の感覚を意識して読んでみてください!
( 感覚がまだピンとこなかったら so を「それほど」と訳してみましょう )
She was so scared that she couldn’t speak.
(※be scared 怖がる)
読めましたか?
では正解は、
She was so scared
彼女は それほど 恐がっていた、
どれほど恐がってたかと言うと ( that 以下 )、、
that she couldn’t speak.
話せなくなるくらい
という感じです。
いけましたか?
では次に、
so …that~以外の構文も少し見てみましょう。
この文を読んでみて下さい。
It is difficult to finish the work in a day.
It … to ~構文と呼ばれるやつです。
一般的には、
「It が形式主語だから、to~以下を指示していて、、、、」
みたいな、ややこしい説明をよくられるのですが、
これも、もっとシンプルにネイティブは捉えています。
ポイントは、前にお話した、
『不定詞は”補う感覚” を用いている』ということです。(参考:不定詞の感覚)
以下のような感覚です。
It is difficult それは難しい
(何がそんなに難しいかというと) ← 今から to ~ で補います
to finish the work in a day
一日でその仕事を終えるのはね。
という感じです。
伝わっていますでしょうか?
最後にもう一つ、
ちょっと復習しましょう!
以前お話した、
too ~ to …の構文の話、覚えていますか?
ちょっとこれ読んでみて下さい。
He is too young to work.
これも It … to ~ と同様に
「too~ ~すぎる」って言ってから、
to 不定詞で情報を補っているだけでしたよね?
He is too young (彼は若すぎるよ)
↑これだけだったら「何に対して若すぎるか分からない」ので、
↓ to 不定詞を使って情報を補います。
to work. (働くには)
「不定詞は情報を補う」忘れている方は こちら をご覧くださいね。
さぁ、so…that ~や It … to ~、too ~ to … など
いくつかの構文を紹介しましたが、
どれもネイティブにとって構文とは、
『自然とよく使う形』なのです。
なので、ある程度はパターンとして覚えておくといいのですが、
その際、丸暗記するんじゃなくて、
今日のように『感覚』を意識するとシンプルに理解しやすくなります。
これからは構文をみたら、
「なんでこんな意味になるんどろう?」
「補う感覚が隠れていないかな?」
と考える癖を付けてみると、きっと色々な気づきがあるかと思います!
ではでは、今日は以上です!
いつも最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
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まるでパズル•記号•算数のようです。
日本語を暗号化させるようなつもりがいいのかもしれませんね。
たまたま見つけて、とてもはまりました。ネイティブの感覚を掴むと、英語つて本当に使うのが楽しいし、難しい構文を考えなくて済みますね。なんだか、霧が晴れたようで、他の記事も全部読ませていただきました。
早速質問なのですが、
watch と
see の使い分けはどういう感覚なのでしょう?
Let’s go to see a movie. とは聞きますが
Let’s go to watch a movie. とは聞きません。
留学経験のある娘に聞いたら
see はわざわざ見に行く
watch はその場で見る
という感じかな ということでした。
もう少し詳しく教えていただけませんか?
ピースさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
see,watchの違いですね。
ついでにlookもまとめて説明しておきましょう。
ボーっとしてても視界に入ってくる、自然に目に入ってくるのがsee
それに対して、意識的に見ようと目を向けるのがlook
動いているものをじっと見ているのがwatchです。
なので
watch TV(テレビを見る)などの時に
watchが使われるのはOKかと思います。
では、
本題の「なぜ映画や演劇はwatchではなくseeが使われることが多いのか?」
というと、
それは見ている対象の広さに関係があります。
部屋の中にあるTVって、
どちらかというと、意識的にじっと見ようとしないと目に入ってきません。
それに対して、
映画や演劇って視界に入ってくる範囲が広いので、
「意識的にじっと見る」というwatchの感覚よりも
「ボーっとしてても視界に入ってくる、自然に目に入ってくる」seeの感覚の方がしっくりくるんです。
なので映画や演劇はwatchではなくseeが使われることの方が多いんです。
伝わりましたでしょうか?
たまたま記事を拝見しました。
上手に日本語訳ができるようになるような従来の参考書ではなく、この手のネイティブ感覚を体系的に(網羅的に)解説してくれているおすすめの参考書はありますか。
あればぜひ教えてください。
「頑張らない英文法」(西澤ロイ:あさ出版)などよいのではないでしょうか。
私は社会人で、今、英語を学び直しています。
何冊か本を購入しましたが、
TZ先生の記事が一番頭に入ってきます!
有難うございます!!