【注意】こういう板書をする先生に関係詞を習ったらヤバイ!?ネイティブが持つ関係詞の感覚

この記事は5分で読めます

こーゆう、板書をする英語の先生いませんでした?

whichとかwhoとか
俗に言う関係詞という所の説明をする時です。

 関係し

たぶん先生は、日本語訳は< >が先にくるので

”<NYに住んでいる>友達”

と分かりやすく説明しようと思って
矢印を って書いたんだと思います。

けれどね、これをしちゃうと
読み返さないと意味が取れません。

英語は左から右に読む言語ですよね?

 

今日のテーマは『関係詞』(関係代名詞、関係副詞)です。

これを読めば、関係詞をネイティブと同じ感覚で左から右 ⇒ に読めるようになり、

関係詞で、意味を見失ったりすることは格段に減るし、

英語を英語のままで理解出来るようになり、

読むスピードがぐんと上がり、

スピーキングやライティングの時も

自然に関係詞が使えるようになります!

 

なので、
今日もしっかり読んでもらえたらと思います。

では、始めますね!

僕が高校の時の英語の先生

『関係詞』(関係代名詞)と聞くと、
僕はいつも高校3年の時に習っていた英語の先生を思い出します。

 

40歳くらいの男性の先生で、
野球部の顧問だったんですが、
ラグビー部みたいなすごく大柄な体格のイカつい先生でした。

 

その厳しそうな風貌から、生徒たちから恐れられていました。
(根は優しい先生だったんですが、
厳しくて生徒から恐れられていました 笑)

その先生の英語の授業で
センターのリスニング問題を解いたんですよ。

んで、たまたま、そのリスニング問題で関係代名詞が出てきたんです。

その先生は問題のスクリプトを配布して、解説を始めました。

先生:「これは主格の関係代名詞で先行詞を修飾しているから…」

みたいな説明で

僕は「ふ~ん。」と思って聞いていたんですが、

その先生はそのたくましい腕を振り上げて、
さっきのこんな感じの板書をしました。↓↓

関係し

たぶん先生は、日本語訳は < > が先にくるので

<NYに住んでいる > 友達

と分かりやすく説明しようと思って
矢印を←って書いたんだと思います。

で、、、
僕はこれを見て、とても疑問に思ったんですよ。

「これだと、
読み返さないと意味が取れないじゃないか。」と。

リーディングだったら何の疑問も感じなかったと思います。

でも、その時はリスニング問題だったので、
「音声は、戻れないのに一体どうやって意味を取ればいいんだ!」と…。

小心者だった僕は、
その先生に質問する勇気もなく、
「英語って、難しいな~」とあきらめていました。

 

ネイティブが持つ関係詞(関係代名詞、関係副詞)の感覚とは

では、どうすれば読み返さずに理解することが出来るのか?

ネイティブの感覚を見ていきましょう!

ネイティブスピーカーは、
「今からこの名詞について詳しく説明しますよ!」という合図で関係詞(関係代名詞、関係副詞)を使います。

大事なので、もう一度言います!
「今から、この名詞について詳しく説明します!」という合図で関係詞を使っているのです。

例えば、
この文をネイティブは、どんな感覚で話しているか見てみましょう!

This is the book which I bought last week. ( which が関係詞 )

まず、

This is the book (これが、その本だよ、、、)

と、↑この時点では、聞き手には、「the book ( その本 ) 」と言われても、
何の本なのか、さっぱり分かりません。

そこで、関係詞 ( which ) を使って「the book(その本)」について詳しく説明します。

which  (今から the book について詳しく説明するね!)
どんな本かというと、、、
I bought last week. ( 先週、僕が買った )

という感覚で話されています。

 

なので、日本語に訳すと、
the book which I bought last week で,

「私が先週買った本」になっちゃうのですが、

ポイントは日本語みたいに、

「私が先週買った」⇒「本」

 と、「本」を前から説明をしている感覚とは全然違うんです!

 

英語は、日本語とは真逆で、
「本」って先に言ってから情報を補う感覚なのです!

「本」⇒「私が昨日買った」

ちなみに、
僕は、「関係詞は名詞について詳しく説明します!という合図」と言いましたが、
このような「情報を補う」という感覚は、
関係詞だけじゃなくて、英語の至る所で使われている非常に大事な感覚です!

これについては、この記事に詳しく書いているので、
良かったら読んでみて下さい。(⇒:英語で一番大事な感覚

 

実は、日本語でも関係詞の感覚を使っている!

関係詞は、「情報を補う感覚」と言いましたが、
実は、僕らは同じようなことを日本語でもやっています。

新聞や雑誌でこういうの見ますよね?
  ↓↓↓

男性(20代、会社員)
女性(主婦、東京都)

( )に直前の名詞の詳細情報が書いてありますよね?

英語の関係詞と、
この日本語の (  ) は、非常によく似た感覚です。

the book (which l bought last week )
本 ( 私が先週買った )

なので、関係詞も難しく考えずに、
日本語の (  ) 同じような感覚で捉えてもらってもいいかな~と思います!

関係詞は、和訳したらダメ!

僕が、英語が苦手だった頃は、
頭の中ですぐ和訳する癖がついていたので
英文をよく読み返していました。

今の例文だと、まさに

【 the book 】 < which I bought yesterday >を

< which I bought yesterday > ⇒【the book】と逆に読み返して、

< 私が先週買った >【本】

と頭の中で和訳して理解しようとしていました。

簡単な英語だったらいいですが、
複雑なものだと和訳しようとすると、かなり混乱します。

 

例えば、ちょっとこれを読んでみて下さい。(関係詞が2つ出てきています)

London is the city that I’ve visited which I like very much.

the city that I’ve visited which I like very much.
の部分が 2つの 関係代名詞(that, which)で長くなっています。

なので、< 補足情報 > が2つあります。

『名詞』<補足情報1>,<補足情報2 >,

どんな意味になるか、ちょっと考えてみて下さい!

考えてもらえたでしょうか?

では正解は、

『名詞』<補足情報1>,<補足情報2 >,
『the city 』< that I’ve visited > < which I like very much >
『 町 』 <そこを訪れたことがある > < そこがとても大好き >

 

なので文全体としては、

Londan is~(ロンドンが…

the city (その町だ)

that…(どんな町かっていうと、今から説明しますね!)

I’ve visited (私が訪れたことがあって) ←補足情報1

which …… (もう1つ情報を今から説明しますね!

I like very much (私はとても大好きなんです!)←補足情報2

みたいな感覚で話されています。

たぶん、これを綺麗な日本語に訳そうとすると、
めちゃくちゃ混乱すると思います。

試しになるべく自然な日本語に訳してみて下さい。

「ロンドンは、私が大好きでt、訪れたことがあって、、、、????ん???」

と、混乱しませんか?(^^;

僕は混乱します!笑

このように、
和訳をする癖がついていると、英語を読み返さないといけないし、
非常に混乱してしまいます。

英語が苦手な人は、
すぐ和訳しようとしてしまう傾向があります。(昔の僕のように)

英語上達の秘訣は、

いつも言っていますが、
ネイティブと同じような感覚で
なるべく、そのままの語順で
英語を英語のままで理解することです。

すると、意外とシンプルに捉えられます。

ただし、いきなり「英語を英語のままで」と言われてもなかなか難しいので、
慣れるまでは、最初は少し和訳するのはOKです。

ただし、さっきの例だと、
『 町 』 <そこを訪れたことがある > < そこがとても大好き >

くらいの和訳で止めておいて下さい。

もちろん、これを「訪れたことがあるとても大好きな町」と完璧に訳すのは絶対にNGですよ。

慣れてくると、だんだん「英語を英語のままで」理解出来るようになってきます。

すると、
英語を読むスピードがぐんと上がるのはもちろん、
スピーキングや作文などのアウトプット時も
自然に英語が使えるようになりますよ!

◆質問コーナー◆
ここでは、頂いた質問の中から、
他の受講者の学びが深まるような質問に答えていきます!

前回、不定詞の to も 矢印(⇒) の 感覚だと言いましたが、(参考:不定詞の用法なんて見分けてはいけない!
それについて、ばーちー先生さんから
「want to」toについて、以下のような質問を頂きました。

————————ここから————————
こんにちは、、これまでネイティブの感覚がいまいちわかってませんでしたが、こちらの講座のおかで何となくですが分かるようになってきました!
 一つわからないことが出来てしまいました。
 want to  の   to は どのようなイメージで捉えればよろしいのでしょうか@@;? 教えてほしいです@@!
————————ここまで————————
 

want to の toも基本的に ⇒ の感覚で捉えています。

wantの 核の意味は「望む」です。

 例えば、
I want to drink some coffee.
 (コーヒー飲みたい)

だったら、
I want(私は望む)

何を望むかというと、

⇒ drink some coofe
   (コーヒーを飲むことをね)

という感じで、望んでいることを矢印で指示している感覚です!

伝わったでしょうか?

ではでは、今日はこの辺で!

最後まで、ご覧下さり、
ありがとうございました!

 

この記事を読んでいる方は、以下の記事も読んでいます 
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ネイティブはどうやって関係詞の省略を見抜いているのか!?
なぜか学校では教えてくれない不定詞の秘密
【構文は暗記しちゃダメ!?】ネイティブ流、新しい構文の考え方
前置詞の感覚をさらに深くマスターする

 

 

 

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    • 英語勉強中
    • 2015年 6月25日

    まさに知りたい感覚でした

    ()に例える説明はすばらしいです
    ありがとうございました。

  1. 思わず膝を叩きました。
    とてもしっくりくる説明をありがとうございます!!

    • 受験生
    • 2015年 11月15日

    本当に分かりやすい解説で気づいたら
    全て読んじゃっていました。(笑)

    受験前にこのサイトを見つけることができて
    本当に良かったです!

    ぜひこれからも投稿お願いします!

    • なゆ
    • 2015年 11月15日

    おーなるほど~(*≧∇≦)

    • 高校生
    • 2015年 11月22日

    とても理解しやすい説明でした。

    • 英語嫌いだったけど
    • 2016年 5月8日

    スゴい!
    ( )がわかりやす過ぎて思わず「オオッ」っと
    叫んでしまいました。

    昔から「英語を話す人は、こんな長い英文を行ったり来たりして読んでるのか。短期記憶スゴいな。」
    と思っていたのですが(始めの板書のやり方ですね)
    この方法は目から鱗でした!

    ありがとうございます!

    • みっくー
    • 2016年 6月1日

    はじめまして。
    分かりやすくて一気に全記事読みました。

    Who Which Thatの使い分けについての記事を載せていただきたいです。
    Thatは何にでも使えると習ったのですが、本当ですか?
    ぜひ、教えていただきたいです。

    • みっくーさん、はじめまして!

      >Thatは何にでも使えると習ったのですが、本当ですか?

      いいえ!関係代名詞thatは、whoseの代わりには使えません!
      それ以外の、who,whom,whichは代わりにthatに出来ますよ!

      使い分けは、それほど難しくないので、
      ググってみるなり、お持ちの参考書等で確認してみてください。

    • 匿名
    • 2016年 6月5日

    素晴らしい説明だと感じました。
    中学時代にこういう説明で英語を学べればよかったのになぁ・・・

    • kazuki
    • 2016年 6月10日

    思わず笑ってしまいましたが、すごくわかりやすかったです。
    関係代名詞でもうつまずくことはなさそうです。

    • 匿名
    • 2017年 5月19日

    関係詞前に前置詞を移動するパターン
    例)the problem with which they are dealing
    の時は左から右に読む感覚では「このwithいきなりなんだ!?あぁdeal withのwithか」という風に右から左に戻って読んでしまうんですが、ネイティブの人はどうなんでしょうか?

    • れん
    • 2017年 8月27日

    すっごい感覚的でわかりやすいですね!
    このサイトに出会えてよかったです。

    • 匿名
    • 2020年 1月30日

    これはまさに知りたい感覚でした、簡単なことですが日本脳だとこれがまた難しくて笑

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管理人:TZ(てぃじー)

プロフィール
職業:英語講師
昔は英語が苦手でしたが、英語がペラペラになる夢が忘れられず、豪に留学。そこでネイティブの感覚を知り、英語が得意に。今はそのネイティブの感覚を様々な場で教えています。 詳しくはこちらを読んでみて下さい TZ(てぃじー)物語