実は動詞の意味は、
簡単に推測することが出来ます。
例えば、
文の型がSVの時は、
動詞の意味は『いる』もしくは『動く』というニュアンスを帯びます。
1.SVの時は動詞の意味は『いる』or『動く』
① 3 years ago, he lived in Mexico.
② We got to the U.S.
③ My cousin swims really fast.
↑の太字の動詞の意味が、
『いる』もしくは『動く』のニュアンスになっているか確かめてみましょう!
① 3 years ago, he lived in Mexico.
3年前 彼は 住んでいた(いた) メキシコに
『live:住む』 ですが、『いる』というニュアンスをちゃんと含んでいますね。
続いて、
② We got to the U.S.
私たちは 着いた(動いた) アメリカへ
『get to : 着く』ですが、この場合も『動く』というニュアンスがしっかりありますね。
そして
③ My cousin swims really fast.
私のいとこは 泳ぐ(動く) とても速く
これも『swim:泳ぐ』 ですが、『動く』というニュアンスがちゃんとあります。
このように、
文の型がSVだったら、
動詞の意味は『いる』もしくは『動く』というニュアンスを帯びます。
他にも、
文の型から動詞の意味を推測できます。
1.SVの時は動詞の意味は『いる』or『動く』
2. SVOOの時は、動詞の意味は『与える』
3. SVOでOの中が文の時は、動詞の意味は『思う』or『言う』
4. SVCの時は、動詞の意味は『イコール』
5. SVOCの時は、動詞の意味は『SによってO=C』
1は先ほど説明したので、
2から順に見ていきましょう!
2. SVOOの時は、動詞の意味は『与える』
文の型がSVOOの時は、
動詞の意味は『与える』というニュアンスを帯びます。
例えば、↓の①~②の文型は全てSVOOです。
① My brother bought me an iPod on my birthday.
② Rena tells me all the school gossip.
↑の太字の動詞の意味が、
『与える』のというニュアンスになっていませんか?
① My brother bought
お兄ちゃんが 買ってくれた(与えてくれた)
me an iPod on my birthday.
私に iPodを 誕生日に
iPodをbought 買ってくれた(与えてくれた)と
ちゃんと『与える』というニュアンスを含んでいますね。
② Rena tells
レナは 教えてくれる(与えてくれる)
me all the school gossip.
私に 全部の学校の噂話を
この場合も、学校の噂話という知識を
私に tell 教えてくれる(与えてくれる)というように考えることが出来ます。
ちなみに、たまに『与える』ではなく、
『奪う』というニュアンスを帯びることもあります。
でもごく稀です。
take, cost, save, spare, oweくらいです。
これらが動詞の時は、『与える』ではなく
『奪う』という逆のニュアンスを帯びます。
でも、これ以外はほとんど『与える』でいけます!
3. SV thatの時は、動詞の意味は『思う』or『言う』
文の型がでSV thatの時は、(SVOのOの中が文の時です)
動詞の意味は『思う』or『言う』というニュアンスを帯びます。
SV thatとは、目的語(O)(だれ何を/に)の中が、
文になっている形です(参考:5文型が分からないのは当たり前)
この『だれ何を/に』(O目的語)の中が文になっているときは
動詞の意味は『思う』or『言う』というニュアンスを帯びます。
例えば、↓以下の①~②のような場合です。
① He concluded that he would go.
② I suggested that we go fishing.
今回はあえて少し難しい動詞をチョイスしてみました。
『思う』or『言う』のというニュアンスになっているか
みてみましょう!
① He concluded
彼は 結論を下した(思った)
that he would go.
行くと
『conclude:結論を下す』
つまり、「~こうしよう!」と思った訳なので、『思う』というニュアンスを含んでいます。
② I suggested
私は 提案した(言った)
that we go fishing.
釣りに行こうと
『suggest:提案する』
この場合も、『言う』というニュアンスをきちんと含んでいます。
このように
SVOでOの中が文(SVthat)の時は、
動詞の意味は『思う』or『言う』になります。
4. SVCの時は、動詞の意味は『イコール』
SVCの場合は動詞の意味は『イコール』になります。
いくつか例を見ていきましょう。
↓以下の文は全てSVCです↓
① He is so kind.
② She became a professional golf player.
③The audience remained silent during the song.
↑太字の動詞の部分が
『イコール』という意味になっているませんか?
一緒に見ていきましょう。
① He is so kind.
彼 = とても親切
これは問題ないかと思います。
is の意味は『イコール』です。
たまに is の意味を『~です』と教える先生がいますが、
それは大間違いです。
② She became a professional golf player.
彼女 = プロゴルファー
これも『become:~になる』なので
『イコール』のニュアンスを帯びています。
③The audience remained silent during the song.
観衆 = 静かだった その曲の間
『remain:~のまま留まる』って意味ですが、
これも『イコール』に置き換えて理解出来ます。
推測の仕方としては、
remainの意味が分からない
↓
すぐ後にsilentという形容詞
↓
ということは文の型はSVC
↓
よって、Vの意味は『イコール』
このように考えると、
remainが分からなくても、文の意味が分かります。
では、ラスト5つ目。
5. SVOCの時は、動詞の意味は『SによってO=C』
文の型がSVOCの時、
動詞の意味は『SによってO=C』になります。
例えば、
He made her angry.
He made her angry.
彼によって 彼女=起こっている
とmakeの意味を無視しても、
文の意味が取れます。
~まとめ~
以上のように、
文の型から動詞の意味は推測することが出来ます。
1.SVの時は動詞の意味は『いる』or『動く』
2. SVOOの時は、動詞の意味は『与える』
3. SVOでOの中が文の時は、動詞の意味は『思う』or『言う』
4. SVCの時は、動詞の意味は『イコール』
5. SVOCの時は、動詞の意味は『SによってO=C』
特に↓この2つはホントによく使えます。
1.SVの時は動詞の意味は『いる』or『動く』
3. SVOでOの中が文の時は、動詞の意味は『思う』or『言う』
でですね、、、
ここまで長々と
意味を推測する方法を話してきましたが、
実は、ここまで全て前置きですw
こんなどっかの予備校で教えてそうな小手先のテクニックを
僕は紹介したかった訳ではありません。
本当に言いたいのはここからです!
僕があなたに一番伝えたいことは、
何かというと、、
動詞の意味が決まってしまう程、
英語にとって語順は重要だということです!
言い換えれば、どの語順の型を使うかによって
ある程度その文の意味が決まるということです。
ネイティブは文の型にも感覚を感じているのです。
前回の記事で紹介した↓この語順は↓↓↓
それほど英語にとって大切なのです!
いつも言っていますが、
ネイティブはこの語順が
感覚として体に染みついています。
そして英語が得意な人も
例外なく、この語順の感覚を持ち合わせています。
なので、英語を見るときは、
ホントにこの語順を意識して見てみて下さい!
英語を書くときや、話すときは
この語順の通りに単語を並べてみて下さい!
読むときは、
文が語順のどこに当てはまっているか考えながら読んでみて下さい!
もしあなたが今までに
あまりこの語順を意識していなかったのなら、
きっと以前よりも英語がより簡単に感じられるようになると思います。
ということで、今回も長くなりましたが
ここ最近の記事は本当に大切なことを書いているので
腑に落ちるまで何度も読み返して頂けたらと思います。
◆質問コーナー◆
以前、withについて質問を下さった植木さんから、
今回も、5文型について、
非常に良い観点の質問を頂きました。
きっと同じような疑問を持った方もいたんじゃないかと思うので、
ご紹介します。
—————-ここから—————-
てぃじーさん
こんにちは。植木です。
先般はwithについてご教授ありがとうございました。
また、毎日の講座ありがとうございます。楽しく拝見させていただいています。
さて、14回目の講座で確認したいことがあります。
ご教授いただきたくよろしくお願い致します。
●確認箇所
14回目「5文型が分からないのは当たり前」の以下文章についてです。
●確認事項
以下のような構造解釈はNGでしょうか?
—
いつ⇒だれ何が/は⇒イコール⇒どんなだ⇒補足(どうする⇒何を)
Now⇒we ⇒are ⇒going ⇒to have lunch.
※weはgoingの状態⇒have lunchに
—
文章中のbe動詞解釈を「イコール」と意識すると、
SVO解釈になる意味合いが理解できず。。。
よろしくお願い致します。
—————-ここまで—————-
これは非常に良い視点のご質問です。
というのも、実は未来を表すbe going toや
進行形のbe -ingは、
一般的にはSVO( だれ/何がは ⇒ どうする ⇒ 誰/何を )の語順に
当てはめて考えるのですが、
SVC( だれ何が/は ⇒ イコール ⇒ どんなだ )の語順として
考えることも出来るのです。
例えば、進行形の
He is cooking lunch.
(彼は昼食を作っているところだ)
という文は
SVO( だれ/何がは ⇒ どうする ⇒ 誰/何を )の語順に当てはめると、
だれ/何がは ⇒ どうする ⇒ 誰/何を
彼は ⇒ 作っている ⇒昼食を
He ⇒ is cooking ⇒lunch
となります。(一般的にはこっちです)
また、 SVC( だれ何が/は ⇒ イコール ⇒ どんなだ )の語順に当てはめることも出来ます。
だれ何が/は ⇒ イコール ⇒ どんなだ
彼 ⇒ イコール ⇒昼食を作っている(状態だ)
He ⇒ is ⇒ cooking lunch
そして、植木さんがおっしゃるように、
未来形(be going to) も同様に
SVOとSVCの両方に当てはめることが出来ます。
Now,we are going to have lunch.
(今から私たちは昼食をとるつもりです)
SVOに当てはめると、(一般的にはこっちに当てはめます)
いつ ⇒ だれ/何がは ⇒ どうする ⇒ 誰/何を
今 ⇒ 私たちは ⇒ 食べるつもりだ ⇒昼食を
Now ⇒ We ⇒ are going to have ⇒ lunch
そしてSVCにも当てはめれます(植木さん方式)
いつ⇒だれ何が/は⇒イコール ⇒ どんなだ ⇒どこに<補足情報>
今 ⇒ 私たち⇒ イコール ⇒ 向かっている状態だ ⇒ 昼食を食べるという(未来に)
Now ⇒ we ⇒ are ⇒ going ⇒to have lunch.
このようにどちらにも当てはめることが出来ます。
どちらも正解です。
ただし、
今回の例文のような一般動詞を含む進行形や未来形は、
一般的にはSVCよりもSVOに当てはまることの方が圧倒的に多いです。
理由は、
SVOに当てはめた方がシンプルに当てはまるからです。
しかしですね、(ここからが重要なのですが)
ネイティブの感覚により近いのは、SVCの方です!
彼らはbe動詞をイコールとして捉えているので、
彼 ⇒ イコール ⇒昼食を作っている(状態だ)
He ⇒ is ⇒ cooking lunch
のような感覚がこの文には、存在します。
じゃ一体、どっちで考えたらいいんだ!?
というと、
植木さんのように両方の視点も持てると最高です!!
今回の例文のような一般動詞を含む進行形や未来形を見たときは、
基本的に、文構造を考える場合は、
SVOで考えつつ、
いざ自分が英語を話すときは、
SVCのようにイコールの感覚がこの文には存在するんだ~!
という意識で、感覚を感じながら話してみて欲しいなと思います!
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そこで、もしよろしければWithdom上で記事を作成していただくことはできませんでしょうか。
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記事の引用に関してですが、
実は、このサイト全体で1つのコンテンツになるように
全体性を持たせながら各記事を書いています。
ですので、コピー&ペイストによる部分的な文章の引用は
読者に内容の誤解を招く可能性があるのでご遠慮頂きたいと思います。
しかしながら、こちらのサイトへのリンクはいくらでもして頂いて結構です。
宜しくお願い致します。
ご返信ありがとうございます!
サイト全体で1つのコンテンツになることを意識されて作っていらっしゃるんですね。
引用禁止の件、かしこまりました。
ご丁寧にご返信ありがとうございました。
よろしくお願い致します。
わたしは今日初めてこのサイトを見たのですが、どの記事もすごくわかりやすくて、納得もできて、とても感動しています。更新、わたしも待っています!!
もう少しで、1週間海外に行く予定があります。(初 海外です)わたしが海外へ行く目的から、話を聞いて自分の意見をその場で伝えなければいけない場面がとても多くあると予想されます。英語は多少聞き取れると思っていて、(実際にはどうなのかわかりません汗)外国人の方と話したことは何回かあるのですが、自分で言いたいことが頭で浮かんでも、パッと英語が出てこないんです…
語彙力が足りないというのはわかっているのですが、こういうふうに考えたら英語が出てきやすいよ!とか、何かいい方法ありませんか?
記事に書かれていた「考え事を英語でする」というのは是非やってみたいと思っています。
それと海外に行く前に、TZさんの記事の中でこの記事は読んでおいたらいい!!みたいなのありますか??
たくさんすみません!!m(_ _)m
本当にすごい。2次試験を控えてる身の僕にとっては毎日このサイトを見てしまいます。なんか英語が楽しくなってきました!
イマイチ分かんなかった英語だけど、これみたらワクワクしてきた。楽しい!
本当に素晴らしいブログですね
これからも更新されることを願っています
とっっても分かりやすくて、集中して勉強させて頂きました!
理解しながら、ノートに書き写しました。
これからも新しい投稿楽しみにしています!!!
初めまして。英語講師を目指して勉強中のTenと申します。
TZさんの記事はとてもわかりやすく、そのまま感覚として入ってくるので本当に素晴らしいと思います。英文を読んでいて今まで感じ取れなかった感覚が、身についたのがわかります!
TZさんは、英語講師をされているということですが、特に子供の場合、ネイティブの講師に習うのと、日本人の講師に習うのとではどちらがいいとお考えですか?
TZさんのような日本人講師であれば、ネイティヴスピーカーよりも日本人の感覚に寄り添ってわかりやすく教えることが出来るのではないか、というのが私の意見です。
回答は急ぎません。お忙しい中恐縮ですが、宜しければご意見をお聞かせください。
Tenさん、初めまして!
このご質問に関しては、少し長くなりそうなので、
少し回答をお待ちください。
Tenさん、初めまして!
お返事遅くなってしまって申し訳ありません。。
『ネイティブの講師に習うのと、日本人の講師に習うのとではどちらがいいか』
というご質問ですが、
結論から言うと、
両方から学ぶのが、一番上達が早いと私は考えています。
両者に別々の役割があるからです。
なので同時に両者から学ぶことが大事です。
(記事で英会話を勧めているのはそのためです)
まず、日本人の講師の役割は
「ネイティブが言語化を出来ないような英語のルールや感覚を分かりやすく伝えること」
です。
例えば、
逆のシチュエーションで、日本語を勉強している外国人をイメージして欲しいのですが、
私たちは、日本語を簡単に使いこなしていますが、
外国人に日本語の文法、
例えば、
『「私は」と「私が」の使い分け』
などを
分かりやすく説明するのは、
なかなか難しかったりします。
この場合だと、
第二言語として日本語を習得した外国人の方が、
学習者の気持ちに寄り添いながら、
普通の日本人よりも、上手く説明できる可能性が高いです。
これがノンネイティブ講師の役割だと僕は考えています。
しかし、ノンネイティブ講師からだけに習っていると、
知識は身につきますが、
どうしても会話などの実践的なトレーニングなどが不十分になってきます。
ここで、ネイティブ講師の役割が重要になってきます。
ネイティブ講師の役割を、ざっくり言うと
「実践的なトレーニングを通して、オーセンティックな英語を伝えること」です。
これによってノンネイティブ講師の不足部分を補う形になります。
逆に、ネイティブ講師だけだと、
どうしても、文法的な細かいところで頭打ちになってくることがあります。
「英語はペラペラのように聞えるけど、よく聞くと、文法が崩壊している」
みたいなのが極端な例です。
以上が僕が考える、両者の役割です。
しかしながら、
ここまでは中学生以上の大人の英語学習者に対しての話です。
子供に対してはまた変わってくるかと思います。
ちなみに僕は子供に英語を教えたことがないので、
単に一意見だと思って聞いて頂きたいのですが、
中学生までの子どもの場合は、
日本人かネイティブかどちらに習った方が良いかというと、
正直、
「日本人かネイティブか」というよりも
その教えて手の人柄とかの方が大事になってくるんじゃないかなと思います。
日本人講師であれば、「楽しく英語を使っていて」
子供から、「いいな~自分もあんな風に英語話したいな~」
って思わせれたら
すごく良い先生なんじゃないかな~と思います!
なんかあんまり参考にならないような回答になってしまいましたが、
僕の意見はこんな感じです(^^;
はじめまして!社会人になって英語をやり直しているのに来年海外にワーホリへいく者です。
構文の意味がわからなくてネットで検索したら
たまたまこちらのblogにたどり着きました。
本当に目から鱗な内容ばかりで、中学生の内に知っとけば
もっともっと英語を好きになるんじゃないかと思いました。
なので、是非とも書籍化してほしいです(o^-^o)
初めまして、少し英語の勉強をしたいと思い検索したらこのサイトを見かけました。
いやはや、、、社会人になってもう英語なんて覚えられないだろうなと思いながら読んでましたけど
ビックリするぐらい分かりやすかったです。
たぶん英語の勉強で眠くならなかったのはここのサイトが初めてです。
うちの元英語教師にもこうやって教えて欲しかったなぁ。
はじめまして。どの記事もすごくわかりやすくて、面白い!!!英語ってこんなに面白く勉強できたんですね〜🌻
大学受験を控えていますが、楽しく勉強できそうです。ありがとうございますー!
とても参考になります!お陰様でえいごがすきになれそうです!