もくじ
of の意味は「~の」ではない!
of の意味は「~の」じゃありません!
of は、
『取り出す!』
という感覚の言葉です。
確かに以下のように、「~の」と和訳される事が多いかと思います。
The capital of Japan (日本の首都)
しかし!
「~の」以外で訳される時って結構ありますよね。
例えば、
He is the tallest of the three.
彼は3人の中で一番背が高い。
と、ここ場合だと「~の中で」と訳されたり、
He is a man of courage.
彼は勇敢な人だ。
この場合なんかだと「~な」です。
また、
「~でできている(材料)」の時は of
「~でできている(原料)」の時は from
なんて説明も聞いたことがあるかもしれません。
(例)
The desk is made of wood. (この机は木でできている(材料))
The cheese is made from milk. (チーズは牛乳から作れる(原料))
こうなってくると、もはや暗記地獄に突入して英語嫌いになってしまいそうです(笑)
of のコアイメージ
さて、こんな of をネイティブ達はどのような感覚で捉えているかというと、
全てこの『取り出す』という感覚で捉えています。
↓↓↓
『〇 of ■』だったら、
『■から〇を取り出す』イメージです。
では、
このイメージを先ほどの具体例に当てはめていきましょう。
「~の」の of の感覚
The capital of Japan (日本の首都)
「取り出す感覚」が見えますか?
この場合、
『 The capital of Japan 』なので
Japan から the capital ( 首都 ) を取り出します。
↓↓↓
The capital of Japan (日本の首都)
なんですね。伝わってますでしょうか?
さぁ、次はコレです!
「~の中で」の of の感覚
He is the tallest of the three.
彼は3人の中で一番背が高い。
『 the tallest of the three 』なので、
the three (3人) から the tallest (一番背が高い人) を取り出します。
↓↓↓
なので、
the tallest of the three (3人の中で一番背が高い )
なのです。
どうでしょうか?
取り出す感覚に慣れてきましたか?
of の感覚が分かれば、知らない表現も理解できる!
ではでは、これにチャレンジしてみて下さい。
He is a man of courage.
彼は勇敢な人だ。
『取り出す感覚』が見えますか?
courage(勇気)から a man (1人の男)を取り出してみてください。
するとどうでしょう?
勇気の塊から取り出された人って、どんな性格でしょうか?
もちろん、「勇気ある人」ですよね?
だからこんな意味になるんです。
He is a man of courage.
彼は勇敢な人だ。
伝わったでしょうか?
made of と made from の違いも感覚から理解する
さぁ、では次にコレもいきましょう!
The desk is made of wood. (この机は木でできている(材料))
The cheese is made from milk. (チーズは牛乳から作れる(原料))
『(材料)の時は of 』
『(原料)の時は from 』
という暗記地獄にハマってしまいそうなやつでしたよね。
どうでしょう?
of の『取り出す』って感覚がここにもあるのですが、
もう気づけましたか?
そうです!
正解は、
机って明らかに『木から作られたモノ』ですよね?
ってことは言い換えれば、『木から取り出されたモノ』です。
だから of なんです!
The desk is made of wood.
この机は木でできている。(材料)
(※受身の文なので made と the desk の位置が入れ替わっています)
ちなみに、チーズは牛乳から『取り出された』っていうイメージはしっくりこないですよね?
The cheese is made from milk.
チーズは牛乳から作れる。(原料)
なのでこの場合は、『左向きの矢印←にイメージ』の from なのです。
なので「原料」をいう時は、
「取り出すイメージ」である of を使うのが、
ネイティブにとったらしっくりくるんですね。
It is 形容詞で、なぜ人の性質には of を使うのか
学校で、「it is 形容詞 for 人」や「it is 形容詞 of 人」というように、
「人の性質を表す時は for ではなく of を使う」という謎のルールを暗記させられた人もいるかと思います。
It’s kind of you to help me.
私を手伝ってくれてあなたは親切だ。
このルール、
どういうことかと言うと、
Itを使って文を書くとき、普通は人の前に for を置きます。
It’s easy for you to play this song.
この曲を演奏するのは、あなたにとって簡単だ。
でも、「人の性質を表す時は for ではなく of を使う」という謎のルールがあるんです。
It’s kind of you to help me.
私を手伝ってくれてあなたは親切だ。
「kind のような、人の性質を表す形容詞の時は for ではなく of を使う」というのが、
従来の丸暗記英語です。
しかし!
「なぜ kind の時は for ではなく of になるのか」ネイティブの感覚から考えてみましょう!
It’s kind of you(あなたは親切だ)
という時、
この kind(親切) ってどこから出てきたのでしょうか?
そうです!
そうです!
この kind って you(あなた)から出てきた(取り出された)んですね!
なので、ネイティブにとって、ここには of がしっくりくるんです!
It’s kind of you to help me.
ちなみに、for は矢印 ⇒ の感覚でしたよね?(参考:for の感覚)
It’s easy for you to play this song.
この曲を演奏するのはあなたにとって簡単だ。
for を使う時は、
誰にとって簡単なのか、指し示している感覚だからです。
It’s easy(簡単だ)
誰にとって簡単かというと、
for(⇒) you(あなたにとって)
というように、「この人にとって簡単だよ!」と you を指し示してしる感覚だから for なのです。
このように、イメージから考えると、
なぜ kind の時は of で、easy の時は for になるのか、
ネイティブの英語の世界観が見えてくるかと思います。
今日は of の『取り出す』という感覚についてでしたが、
いかがだったでしょうか?
では、今日も質問コーナーいきましょう!
以前やったforについて今回も良い質問を頂きました。
「なぜ時間や距離の時に for を使うのか」についてです。
—————ここから—————
(前略)
英語の感覚を教えていただいてありがとうございます。
前置詞の「for」は「右向きの矢印がゴールに届いていない感覚」とのことですが、以下の文のように「for」の後に「期間」がくる場合はどのようにイメージしたらよいのでしょうか?
「We have been studying English for three years.(私達は英語を3年間勉強している。)」
—————ここまで—————
きっと同じような疑問を持っていた方も多いんじゃないでしょうか?
時間の長さや距離を表すときにforを使いますよね!
学校では「時間や距離で『~間』の時はforを使う!」
と暗記させられたのではないでしょうか?
この場合もネイティブスピーカーは矢印⇒のイメージで捉えています。
例えば、
Tom has been working for 10 hours.
(トムは、10時間ずっと働き続けている)
トムが仕事を開始したのを午後0時0分とします。
そこから休まず働き続けて、
1時間過ぎて、
午後1時0分の時点でもまだ働いています。、
そこからさらに1時間経過して、
午後2時0分の時点でもまだ働いています。
そこからさらに時間が経過して、
午後10時0分の時点でも、
まだ働いています。
つまり、
午後0時 ⇒ 午後1時 ⇒ 午後2時 ⇒ … ⇒午後10時
と、このように
時間の流れが⇒のように感じられませんか?
0 hour ⇒ 1 hour ⇒ 2hours ⇒ ・・・⇒10hours⇒
なので、「10時間」と言う場合は、
for 10 hours となります。
そして、距離を表すときにforが使われるのも、
同じ理由です。
Tom has been hiking for 10 kilometers.
トムは10キロハイキングしている。
0km ⇒ 1km ⇒ 2km ⇒・・・⇒ 10km
というイメージから
for 10 kilometers となります!
伝わったでしょうか?
ではでは、今日も最後まで読んで下さり、
ありがとうございました!
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いつも解りやすいので、とても勉強になります。
ありがとうございます。
早速質問ですが、
おなじ『送る』という意味で
For you
To you
とありますが、これは親密度の違いの表現なのでしょうか?
また、全体的に前置詞に何を使うのが正しいのか 迷うことが多いです。
よろしくお願いいたします。
追記失礼します。
プレゼントなどの時に使う For you
これは、プレゼントする相手に『気に入ってもらえたらいいな』とか『果たしてもらってもらえるだろうか?』という感情が隠れている。
ということなのでしょうか?
逆に言えば 絶対に気に入ってもらえるはずだ。
という自信があれば、
Present to you .
と言ってもいいのですか?
ちょっと違和感は感じますが。
「あなたへのプレゼント」という意味の時では
Present to you は言わないですね。
この場合、「話し手の気持ち」ではなく
「a present」と「you」との物理的な関係性を考えた時に、
toよりもforのイメージの方がしっくりくるということです。
ちなみにpresentはgiveと同じような「贈呈する」という動詞の意味でも使えるのですが、
その場合はpresent to youとなることがあります。
理由はgiveの後がtoなのと同じです。
ありがとうございました!
物と人との関係性でforを使う ということなのですね。
親密度合いは関係ない。
良く解りました。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
ご質問頂いたtoとforの違いですが、
こちら(http://native-eigo.com/22)で解説しているので、
よかったらご覧下さい。
Happy birthday to you
の時のto は相手がはっきりしているから。
というわけですね?
んー。感覚で英語を捉えると、楽しくなりますねp(*^-^*)q
また質問させてください。
ありがとうございます。
英語の熟語の和訳を検索中に、こちらのブログを見つけ、今まで英語に思ってた疑問が次々解決され思わず全ての記事に目を通させていただきました!^o^ 英語には感覚やコツが必要なのとだろうと思ってはいたんですが、自分の力では習得できず、いつもやっぱり熟語を記憶するしかないのかと諦めていました。
中学校や高校の先生があなたのような方だったらもっと楽しく学べたのになと感じました!これからも更新楽しみにしています♪
英語のサイトを探していてたまたま訪問しました。
面白くて過去の記事も止まらず読んでしまい、学生の頃にそういう先生に出会いたかったなぁと思いました。
全く全然話せないのですが、最近英会話を始めたので、
記事を読んでトライ&エラーをする勇気が出ました!
これからも更新楽しみにしています。
めっちゃわかりやすいです!☆
ありがとうございます!
他も色々拝見させていただきます☆
めっちゃわかりやすいです!☆
ofの使い方にいつも迷っていました。とてもわかりやすいです。ありがとうございます。しかし、まだofについて疑問に感じた文があるのですが、It is of no value.という文がありました。それは価値がない。のofはなぜ必要になるのでしょうか?
E-Gate English-Japanese Dictionaryにこんな説明がありました。
・・・に属すものだ
The matter is of utmost importance. この案件はこの上なく重要なものだ。
これは the matter of utmost importance の the matter を主語ににした用法と説明されていました。
the stuff of no value を文章にすると The stuff is of no value.になります。ここにも「取り出す」、(価値のないもの)から作られたといいうイメージが含まれているような気がします。
“of”は「取り出す」というイメージはとても分かりやすいですね。ありがとうございました。
ところで、オックフォード英英辞典に次ぎのような解説が載っていました。「取り出す」というイメージで解説していただけるとありがたいです。
the paintings of Monetという例文の後です。
When you are talking about everything someone has painted, written, etc., use of. When you are referring to one or more examples of somebody’s work, use by:a painting by Monet
初めて拝見させていただきました。8年間Nativeの英会話学校行っていますが、今回この前置詞の使い方を読ませていただき、頭の中にあったモヤモヤが、なくなりお蔭様でスッキリしました、ありがとうございます。今迄3000時間以上英語の勉強に費やしていたのが、とてもくやしいですが、それだけ積み上げてきて、たくさんの疑問点を抱いていたので、今日の晴れ晴れとしたスッキリ感が味わえるのだと、自分を言い聞かせております(笑)
robに使うofの意味がやっとわかりました!
offのfが省略されたというのは知っていたのですが、
上の図のおかげてすっきりしました!ありがとうございました!
ofについて調べていたら、こちらにたどり着きました。とても分かりやすいです‼︎
質問させていただきます。
『この写真はハワイへ旅行に行った時の写真です。』と言いたいとき翻訳すると”This is the photo of when I went to travel to Hawai.”となったのですが、この場合ofはなぜ必要なのでしょうか?
まだコメント大丈夫でしょうか汗
consider of
や
certain of
のofはなにから取り出してるんでしょうか?
英語苦手な自分にとってこれらの記事は
非常にためになります。ありがとうございます。
英語が前よりも好きになりました。
ofは[~の]としか思ってきませんでしたが
取り出すという感覚には驚きました!
なんか腑に落ちた感じがします。
ですが、学校の授業でやっていた文で
Children are still dying of preventable
diseases,malnutrition,and simple dehydration.
という文があるのですが、これのofはどう考えたら
いいのでしょうか?
ご回答頂ければ幸いです!
ryuuさん、こんにちは!
Children are still dying of preventable
diseases,malnutrition,and simple dehydration.
この
dying of・・・
の部分ですが、
この子ども達のdying(死亡)の原因は、
ofの後に続く
preventable diseases,malnutrition,and simple dehydration
(予防可能な病気や栄養失調や単純な脱水症状)
が原因ですよね?
つまり、言い換えると
このduing(死亡)は
preventable diseases,malnutrition,and simple dehydration
(予防可能な病気や栄養失調や単純な脱水症状)
から生まれた(取り出された)結果ということです。
そのような感覚でdying of preventable~の部分は話されているのでofを置いています。
伝わったでしょうか?
神ブログだと思います
天才、天才!
わかりやすい!
おもしろい!
ありがとうございます♪
別のことでググってたけど、タイトルが気になったから見てみたら
ずっとよくわからないままだった「of」のニュアンスがしっくり腑に落ちました。
ありがとうございました。
質問です。
ofとfromの使い方ですが、
of(材料)
from(原料)
ということにはなりませんか?
材料と原料の日本語の意味を理解出来てません。すみません
ゆみのんさん
申し訳ありません、逆になってしまっていました。
お陰様で修正を加えることが出来ました。
ご指摘下さり、ありがとうございます。
距離などは1km,2km…となるからfor
とありますが、体重の場合はforを付けないのですか?
彼は体重が60kgです。
He is weight for 60kg.
ofのこの記事から始まって、他の記事も参考にしています。ものすごくわかりやすいです!有難うございます!!
取り出すというイメージを学んでから
it’s kind of you toやI consider of you、take care of youといった文は「あなたの一部分」について述べてるといつイメージになりました。優しいのはいろいろあるあなたから取り出したというイメージ。consider of youやtake care of youも使うときは何かが起こって、take care ofといった感じだと思います、だから「あなたからその時の状態のあなたを取り出す」そしてそのあなたを、というイメージで解釈しております。
そこで質問なのですが、
you will be charged an extra fee of $50 for each additional dayと言う文を読んだ時、瞬間的にhow much?と思ってしまいました。an extra fee を$50から取り出すと連想してしまいました。私の中でofは取り出すというA⊂Bというイメージ(one of them等)で、A of Bが完璧にA=Bとなるイメージがうまく掴めないのですがどう解釈すればよいでしょうか?
回答頂ければ幸いです!